※本ページはプロモーション(広告)を含みます。

資格

日商簿記3級を独学で取る方法|ネット試験の仕組み・出題構成・6週間の勉強スケジュール

経理以外の社会人にも役立つ日商簿記3級を、働きながら独学で取るためのガイド。統一試験とネット試験の違い、受験料・試験時間・合格基準、大問ごとの対策、6週間の学習スケジュール、つまずきやすいポイントを解説します。

簿記は経理担当者のための資格と思われがちですが、実際には「会社のお金の流れを読む力」として、営業、企画、管理職、個人事業主まで幅広い人に役立つスキルです。取引先の決算書を読む、プロジェクトの採算を考える、自分の事業の数字を管理するといった場面で、簿記の知識が判断の土台になります。

この記事では、日商簿記3級を働きながら独学で取るために、試験の仕組み、出題構成と対策、6週間の学習スケジュールを解説します。

日商簿記3級の試験概要

日商簿記検定は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施している検定です。3級の主な概要は次のとおりです(2026年11月時点)。

項目 内容
試験方式 統一試験(ペーパー試験)とネット試験(CBT方式)の2種類
統一試験の日程 年3回(6月・11月・2月の日曜日)
ネット試験の日程 テストセンターで随時実施(会場の空きに応じて選べる)
試験時間 60分
合格基準 100点満点中70点以上
受験料 3,300円(税込)。ネット試験は別途事務手数料550円がかかる
試験科目 商業簿記

統一試験とネット試験は、試験時間、出題範囲、合格基準が同じで、どちらで合格しても同じ資格として扱われます。

ネット試験がおすすめな理由

働きながら受験する社会人には、ネット試験が使いやすいでしょう。

  • 自分の学習の進み具合に合わせて受験日を選べる
  • 結果がその場でわかる
  • 不合格でも、一定期間をあければ再受験できる

統一試験のように、数か月先の試験日に向けてモチベーションを保つ必要がないのが大きな利点です。一方、ネット試験は画面上で解答するため、計算用紙に書いた数字を画面に入力する手順に慣れておく必要があります。模擬試験ソフトなどで、本番に近い形式の練習をしておくと安心です。

出題構成と大問ごとの対策

3級の試験は、3つの大問で構成されています。

大問 内容 配点
第1問 仕訳問題(15問程度) 45点
第2問 勘定記入、補助簿、伝票などから出題 20点
第3問 決算整理を含む財務諸表・精算表の作成など 35点

第1問:仕訳は得点の土台

仕訳は、取引を「借方」と「貸方」に分けて記録する簿記の基本です。配点が45点と最も大きく、ここで確実に得点することが合格への近道です。

仕訳を覚えるコツは、勘定科目が「資産・負債・純資産・収益・費用」のどれに属するかと、それぞれが増えたときに左右どちらに書くかを、理屈で理解することです。丸暗記に頼ると、問題の言い回しが変わっただけで解けなくなります。

第2問:出題のパターンに慣れる

第2問は、勘定の記入や補助簿の選択、伝票会計など、出題のバリエーションが多い問題です。範囲が広いため、過去問題や予想問題で、よく出る形式に一通り触れておくことが大切です。

第3問:決算整理の流れを体で覚える

第3問は、決算整理(減価償却、貸倒引当金、売上原価の計算、経過勘定など)を行い、貸借対照表や損益計算書を作成する問題です。計算量が多く時間がかかるため、決算整理の一連の流れを何度も手を動かして練習することが欠かせません。

必要な勉強時間の目安

簿記の学習経験がない人の場合、合格までの勉強時間は50〜100時間程度を目安にすると計画が立てやすいでしょう。数字の扱いに慣れている人や、経理の補助業務の経験がある人は、もう少し短くなることもあります。

6週間の学習スケジュール例

平日に1時間、休日に2〜3時間(週に約10時間)学習できる人を想定したスケジュールです。

週 学習内容 ゴール
1週目 簿記の基本(5つの要素、仕訳のルール)、現金・預金、商品売買 基本的な仕訳が書ける
2週目 手形・債権債務、固定資産、給料・税金などの取引 テキストの例題の仕訳がひととおり書ける
3週目 補助簿、伝票、試算表 第2問の主な形式を理解する
4週目 決算整理、精算表、財務諸表の作成 第3問の流れを理解する
5週目 問題演習(第1問の仕訳を毎日15問、第3問を数回) 仕訳の正答率9割、第3問を時間内に解ける
6週目 模擬試験を時間を計って3回以上、間違えた論点の復習 模擬試験で安定して80点以上

模擬試験で80点以上取れるようになったら、本番の受験を予約しましょう。合格基準は70点ですが、本番の緊張や見慣れない問題を考えると、10点ほどの余裕を持っておくと安心です。

独学でつまずきやすいポイント

つまずきやすい点 対策
借方・貸方の左右がわからなくなる 5つの要素の「ホームポジション」(増えたときに書く側)を図で覚える
決算整理が理解できない 「期中の記録を、期末に正しい金額に直す作業」という目的から理解する
時間が足りない 第1問を15分程度で解く練習をし、第3問に時間を残す
勉強が途中で止まる 学習開始時にネット試験の受験日を決め、締め切りを作る

簿記3級の知識を仕事に生かす

簿記3級に合格すると、決算書を「読む」ための基礎が身についています。合格後は、次のような形で知識を生かしてみてください。

  • 自社や取引先の決算書を読み、売上や利益、手元の資金の状況を確認する
  • 担当している事業やプロジェクトの売上と費用を整理し、採算を考える
  • 経理部門とのやり取りで、勘定科目や会計処理の話が理解できるようになる

さらに経理・財務のスキルを深めたい場合は2級へ、データ分析と組み合わせたい場合はSQLやExcelの学習に進むと、数字を「読む」だけでなく「分析する」力が身につきます。学ぶスキルの全体的な選び方はリスキリングの始め方をご覧ください。

確認先(2026年11月時点)

  • 日本商工会議所・各地商工会議所「日商簿記検定試験」公式サイト(試験要項、ネット試験の案内)
まはろRe:Skill Blog 運営者・編集責任者

約11年にわたり、大手から中堅・中小企業まで事業戦略とマーケティングの支援に携わってきました。現在は個人や中小企業の支援に軸足を移し、現場で使える学び直しの情報を発信しています。

編集方針・誤りのご指摘はこちら

あわせて読みたい